歌いながら考える by 小春日

長年趣味で取り組んでいる「歌う」という行為、聴いた音楽のことなどを中心に書き留めています。

2017年初めての本番

私にとって、そして、Men's Vocal Ensemble "寺漢"にとっての2017年初めての出番がありました。

演奏会かって?

違います。

エリザベト音楽大学 セシリアホールで開かれた、「ボーカルアンサンブルコンテスト in 広島」への出場でした。

我々が歌ってきたのは、中世の作曲家、Dunstapleの作品と、今まだご健在のTormisの作品でした。

これまでの練習の消化状況からは、不安な点がいっぱいありましたが、コンテスト本番では、変にテンションが上がったりせず、普段通りに近い演奏ができたかな、との感触でした。

このコンテストは、出場団体すべてに「優秀賞」「奨励賞」のいずれかが授けられ、「優秀賞」を獲得した団体の中から、更に賞を与えられるものがある、という仕組みになっています。

寺漢が今回受賞したのは、「優秀賞」。昨年のこのコンテストで総合第一位、つまりグランプリを受賞しており、「去年のグランプリ団体が何してるの?」という酷評を得ずに済みました。この時点でまずは一安心しておりました。

驚いたのは、次のステップでの優秀団体の発表でした。

寺漢は、なんと昨年に引き続きグランプリを獲得することができました。

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表彰式では、若いメンバーに壇上にあがってもらいました。

 

「え、この出来でグランプリ?」と耳を疑いもしましたが、まずは結果としてありがたく受け取ります。

ただし、今日の演奏、およびそれに至る過程で、まだまだ歌に磨きをかけられる要素がたくさん残っているので、3月の福島市音楽堂での全国コンテストに向けて改善すべき点をしっかり克服していきます。

今日一緒にオンステしてくれたメンバー、今回は出られなかったけど普段から音楽づくりに協力してくれているメンバー、そして、我々メンバーを支えてくれているすべての方々にお礼申し上げます。

 

 

バロックピッチで聴くメサイア

今年初の演奏会を聴きに(って最近、あまり他の演奏を聴く機会がなかったなぁ。。。)、先週末、福岡に行ってきました。

 

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聴いたのは、西南学院のチャペルで開催された、メサイアの演奏会。

メンバーに友人・知人の多い、広島のエリザベトシンガーズが、合唱およびソリストで出演するので、その応援を兼ねての鑑賞でした。

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メサイアは私自身も過去に6回歌ったことがあり(そのうち全曲演奏は2回)、これまで自分が歌ってきたのとどう違うかを比べながら、あっという間に3時間の全曲演奏が過ぎていきました。

オケの音色は見事でしたし、ソリスト陣もそれぞれの持ち味が出た良い演奏だっと思います。

合唱は、おそらくメサイアの経験があまりないメンバーもいたのか、楽譜にかじりついて客席に向かって歌えてないな、という姿がわずかに観られたのが残念なところ。オケに対して合唱の音量が弱いと感じました。このメンバーなら、もっと質の高い合唱ができると思います。今後の演奏機会に期待しましょう。

出演された皆様、遅くなりましたが本当にお疲れ様でした。

そしてご盛会おめでとうございました。

 

2017年 スタートしました

皆様

新年あけましておめでとうございます

 

2017年も、出番目白押しになりそうです。

今年最初の出番は、15日に開かれる広島県のヴォーカルアンサンブルコンテスト。

昨年までは3月開催で、優秀団体は1年後の全国大会@福島に推薦される仕組みでしたが、今年から1月開催となり、推薦される全国大会が同年3月のものになりました。

Men's Vocal Ensemble ”寺漢”は、昨年グランプリを受賞しましたが、是非とも今年は2年連続グランプリを獲得したいと思います。

2月は、安佐南区民音楽祭への寺漢としてのゲスト出演に宝塚国際室内合唱コンクール出場に向けた録音セッション。

3月は、Kammerchor Hiroshima Kantoreiの演奏会に福島の声楽アンサンブル全国大会への出場。

その後は、まだ詳細未定で告知できないものもありますが、全日本合唱コンクール広島県予選には出場します。Kantoreiとしては昨年の全国最下位のリベンジを、そして寺漢としては悲願の全国初出場を果たすべく、練習を積み重ねていきます。

自分の歌のレベルアップも、継続的な課題です。

本を読んで研究したり、レッスン通いしていた頃の師匠の指導を思い返しながら、歌い手として成長していきます。

 

本年もよろしくお付き合いください。

 

2017年元旦

小春日

 

2016年の歌い納め(於 山口市 サビエル記念聖堂)

Kammerchor Hiroshima Kantoreiとして招かれた、山口市のサビエル記念聖堂でのクリスマスコンサートの出演、昨日(12月23日)終了しました。

 

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聖堂内は、クリスマスを祝う飾りがされ、華やかな雰囲気で演奏してきました。

時折雨が降る、あいにくの空模様でしたが、席はほぼ埋まりました。ご来場くださった方に心よりお礼申し上げます。

 

この演奏会をもって、2016年の本番は終了です。

12か月のうち8か月は、何かしらの出番がありました。

全日本合唱コンクールで8年ぶりに全国大会に出場できる幸運に恵まれるなど、「よかった」と思えることも多くありました。

その一方で、自分の歌に関しては「まだまだ」と思う部分がいっぱいあります。

「来年は、もっといい歌を歌う!」

この気持ちを忘れずに、次の演奏機会に向けた準備を積み重ねていきます。

 

 

 

常に「これが最後」の思いで臨む

今回出場した全日本合唱コンクールにおいて、縁あって他の出場団体の前日練習を見学する機会を得ました。

(実は、私が会場に行くのが遅くなり、会場内に入るタイミングを逸し、扉越しに練習の模様を聴いたのですが・・・。傍から見ると怪しい光景だったと思います。)

その後の「前夜祭」にも同席させていただき、その団の指揮者から聴いた一言が強く耳に残りました。

「いつも、『今日が最後』のつもりで臨んでいる」

先の練習で、入念に細かな点を修正していく姿勢を、同じく見学していた他のメンバーが触れた際に返答されていたのがこの一言でした。

自分がもう1ステップ上がっていくためにも大事な要素。

「今取り組んでいる曲が、今日を最後に歌わない、となった場合に悔いの残らない演奏が(たとえ練習の段階であっても)できているか?」

常に自分に問いかけていきます。

カントライ 全国の舞台での第一歩

11月20日。鳥取市とりぎん文化会館で開催された、全日本合唱コンクールに、私が所属する合唱団のひとつ、Kannmerchor Hiroshima Kantorei(以下、カントライ と略します)が初めて出場しました。

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結果は銅賞。普段通りの演奏ができた、という点では満足ですが、やはり全国各地のレベルの高い合唱団と比べると、まだまだ歌に磨きをかける余地が残っている現実に気づかされました。

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このホールで歌うのは6年ぶり。声が飛んでいる実感がなく、ただホールに飲み込まれて終わったことだけが記憶に残っていました。

今回は、過去の記憶と異なり、声は客席に届いているな、と感じることができました。しかし、個々の生声がブレンドされずにしっかり客席に届いてしまい、帰宅してから演奏音源を聴いていて、「あちゃー!」と思う箇所がいくつもありました。

ともあれ、2度目のコンクール挑戦で全国へ進むことができたカントライにとっては、第一歩を踏み出すことができました。やはり、この合唱団で、もっとクオリティの高い演奏を、この全国の舞台で披露したい。そのために、また練習を積み重ねていきます。

私自身にとっては、今回が8年ぶり9回目の全国大会の舞台。自身の演奏以外の場面では、久しぶりの仲間との再会がたくさんありました。「この場所に帰ってこれてよかった」と思った要因のひとつです。

 

歌います!(12月23日 山口市)

次の本番は、11月20日の全日本合唱コンクール全国大会(at鳥取市)ですが、その次に控えている演奏会のご案内をします。

12月。山口市は「クリスマス市」を名乗ります!

クリスマス市のシンボルの一つ、サビエル記念聖堂のクリスマスコンサートに出演します。

 

サビエル記念聖堂 クリスマス・コンサート

日時:2016年12月23日(祝) 開場18:00/開演18:30

合唱:Kammerchor "Hiroshima Kantorei"

   サビエル記念聖堂少年少女合唱団"ステラ"

指揮:寺沢 希

曲目:おお、大いなる神秘(松下耕

   アヴェ・マリアブルックナー

   アヴェ・マリアメンデルスゾーン

   ミサ 変ホ長調(ラインベルガー)

   ベツレヘムのまち(イギリス古謡)

   クリスマス物語(フェダック)  ほか

入場整理券問い合わせ先:

   山口サビエル記念聖堂

   山口カトリック教会

   カワイ山口ショップ

 

クリスマスを交えた3連休を、日本で初めてクリスマスが祝われた地で迎えませんか?

ご来場、心よりお待ち申し上げます。

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