歌いながら考える by 小春日

長年趣味で取り組んでいる「歌う」という行為、聴いた音楽のことなどを中心に書き留めています。

3年ぶりの宝塚ベガホールでのコンクール

前回投稿から次のうたの出番まで投稿の間隔が空いてしまいました。

夏本番を迎えたこの週末、兵庫県宝塚市のベガホールで開催された、「宝塚国際室内合唱コンクール」に、Men's Vocal Ensemble ”寺漢”として出場してきました。

私たちが出場した部門は「ロマン派部門(出場4団体)」と「近現代部門(出場12団体)」の2つ。

ロマン派では、金賞に1団体が選ばれただけで我々は選外。

近現代では、銅賞を獲得(12団体中6位または7位)。

何とか部門は入賞を果たすことができました。しかも近現代部門での入賞は初めて。この点は素直に喜びたいと思います。

「今の状況で、できることはやれた」という感触を持って歌い終わることができた。この点は良かったと思っています。

一方で、「私たちの力でできることはこれだけしかないか?」と問えば、その答えはNo.だとも思っています。今回はたどり着かなかったけど、できることはまだ沢山あると思っています。

コンディションが必ずしも万全ではないメンバーがいたことも事実。そして、少人数で歌っているだけに、わずか何人かの調子の悪さが合唱団としての出来を左右してしまうのも否めません。しかし、「調子がどうだろうがこのレベルの演奏は必ずできる」というレベルを設定でき、それを毎回の出番でクリアできる。まずはその状態を作りたいと思います。個々の調子の悪さを、合唱団としての演奏の出来の言い訳にはしたくありませんからね。

次は、8月20日の広島県合唱コンクール。通過点として、このコンクールを突破して次の中国大会に駒を進めます!

今回のコンクールの会場になった、ベガホールの写真を何枚か掲載します。

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歌いました(6月4日 広島市 西区民センター)

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私の活動拠点の一つ、Kammerchor Hiroshima Kantorei(以下"カントライ")が、島根県のゾリステンアンサンブルを迎えてのジョイントコンサート、無事に終演しました。

オールロマン派のプログラム。

 

我々カントライ単独の演奏会では普通のことですが、ジョイントでもこうしたプログラムが実現するのは貴重なことです。

今回は、お互いの単独演奏を本番でも客席で聴きあうことができました。

ゾリステンアンサンブルの演奏で、特に印象的だったのは、我々がなかなかできないドイツ語の発音が、比較的しっかり伝わってきていたこと。我々もこのレベルに達せねば、と思いながら聴いていました。

合同演奏では、50数名ながらラインベルガーの二群のミサに取り組み、カントライの単独演奏では、マーラーの歌曲を四群の合唱に編曲したものを取り扱うなど、団の規模の割にはチャレンジの要素がある選曲でしたが、身の丈に合った、などということを考えすぎずに積極的にやりたい音楽に取り組むのも我々の特徴と言えるでしょう。

 

さて、次は広島県合唱コンクール、と言いたいところですが、カントライで歌うのは、これで一区切とすることにしました。

 

今後は、もうひとつの活動拠点、Men's Vocal Ensemble "寺漢"で歌うことに絞り、歌うこと以外に割く時間を増やすことにします。歌う場所は絞っても、自分自身がもっといい歌を歌えるように、という姿勢は崩さないつもりです。

 

気分も新たに、7月の宝塚国際室内合唱コンクールに向けた準備にとりかかります。

改めて、この一言を心に刻む。

このBlogの最初の投稿に、アラウンド・シンガーズで数回同じ舞台に立たせていただいた畑中良輔先生から頂いたサインのことを書きました。

katopon-singing.hatenablog.com

その畑中先生が天国に旅立たれてから、明日(2017年5月24日)で5年になります。

仕事や家庭とのバランス、心と体のバランスなどから、歌うことにかけられる時間が短くなることもあり、また、時として歌に対する情熱を失いかけることもありましたが、畑中先生からいただいた「いつまでも歌を!」の一言を胸に抱いて、これからも練習に励みます。

そして、その情熱を、生活の他の部分にも水平展開できますように。

歌います!(6月4日 広島 西区民文化センター)

気が付けば、前回の更新から2か月が経過していました。

この間、歌の活動は続けていましたが、冬場から引きずっていた風邪の影響か、1ヶ月ほど咳が止まらない状態が続いていました。最近ようやくおさまりかけているところです。

喉からくる風邪に見舞われるのは毎年のこと。それを何とか抑えつつ、しかし実は完治していない状態で1月~3月の出番をこなしていたツケがきたのかもしれません。

そうしている間に、次の出番である、ゾリステン・アンサンブル(島根県)を迎えての、Kammerchor Hiroshima Kantoreiのジョイントコンサートまであと10日ほどになりました。

6月4日(日)14:30開演で、会場は広島市 西区民センター(JR横川駅下車)です。(詳細は添付したチラシをご参照ください)

その週末、広島は「とうかさん」で賑わっています。

また、マツダスタジアムカープ戦もあり、熱くもなっています。

街の熱気を感じた後は、熱のこもった音楽を聴きに来られませんか?

ご来場、心よりお待ちしております。

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9年ぶりの福島市音楽堂

福島市音楽堂で開かれた、第10回声楽アンサンブルコンテスト全国大会2017に、Men's Vocal Ensemble "寺漢"が広島県合唱連盟からの推薦を受ける形で出場してきました。

私にとっては、「コール・スピリタス」で出場した第1回以来、9年ぶりの音楽堂でした。さすがに9年もたつと会場の響きなどの記憶はなく、初めての場所で歌うつもりで臨みました。

結果は、一般の部参加42団体中の7位で銀賞。残念ながら最終日の本選にはあと一歩及びませんでしたが、非常に良い結果をいただくことができました。

今回のコンテスト、実は私のSoloもありました。

アイルランドの伝統音楽を、Michael McGlynnがアレンジした「Dulaman」。

あの呪文のようなSoloを歌う機会を得ました。昨年の今頃に開かれた広島県でのヴォーカルアンサンブルコンテストに引き続きのことです。

正直なところ、どんな声が飛んでいたのかは録音で振り返らないとわかりませんが、自分がもっといい歌を歌えるための良いステップになりました。

個人としても、団としても、「この結果を弾みに、まだまだ上を目指せる」という感触を得たコンテスト出場になりました。

来年以降もこの場所で歌えるように、と祈りつつ、他のコンクールでもこうした良い結果を得られるよう、また練習を積み重ねていきます。

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3.13 忘れがたい日

3月13日。

日本の男声合唱を語るうえで外すことができない方が天国に旅立った日です。

昨年の3月13日がちょうど10年になることで、このBlogでも書いていました。

http://blog.hatena.ne.jp/katopon-amicidelcanto/katopon-singing.hatenablog.com/edit?entry=10328537792366835046

11年前、訃報を伝えてくれた友人は、ちょうど3月13日が誕生日。

それもあって、他にお世話になった方の命日はきちんと覚えていなくても、この日だけは忘れられない日として記憶に刻まれています。

同じ舞台に立った回数はわずかでしたが、その後、歌での出会い、そして活動の場が広がっていくきっかけとなってくれた協ちゃん、故 北村協一先生に、今でも感謝の気持ちで一杯です。

 

 

Kammerchor Hiroshima Kantorei 第3回定期演奏会 終了しました

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Kammerchor Hiroshima Kantoreiの3回目の演奏会、3月5日(日)に無事終演しました。

流川教会の座席はほぼ埋まるくらいのお客様にご来場いただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

音楽監督・寺沢希の言葉を借りれば「保守本流」の、ロマン派の宗教音楽で埋められたプログラムは、我々歌い手にとっても骨太の、歌いきるのにかなりの体力を要る曲ばかりでした。

演奏の出来は、音源を聴けるようになってから冷静に振り返らねばなりませんが、とにかく歌いきった!という意味で充足感を持って会場を後にすることができました。

聴きに来てくださった方、団の内外で支えてくれた方、そして、いつも週末の練習に送り出してくれる家族に、心から「ありがとう」の思いを捧げます。

そして、もっと満足できる音楽をめざし、また練習を積み重ねていきます。