歌いながら考える by 小春日

長年趣味で取り組んでいる「歌う」という行為、聴いた音楽のことなどを中心に書き留めています。

ヒントはビジネス書にあり

私は指揮者でもヴォイストレーナーでもない、一般の歌い手ですが、合唱団の練習で、ウォーミングアップなどで時々前に立つ場面が生じます。

数年前まで声楽家の下で学んできたことや、今まで歌ってきた合唱団での手法などを参考に進めようとしていますが、やりたいと思ったことの3割もできていないのが現状です。

「言語化するのが大事」

「いかにして言葉に落とし込むか」

願望実現に向けたノウハウや、問題解決の手法について書かれた本で目にする表現です。

歌うことに関しても同じなのでしょう。

何を意識して、体をどう扱うか。私自身の歌い方について、それを言葉に落とし込めていないんだよな、と痛感しています。人に十分伝えられないのも当然ですね。

そういえば、ビジネス書について「9割はイミテーションだ」と否定的に述べられた記述を見たことがあります。

私も、特に自己啓発本と称されるものを読むときに感じることがあります。「あ、これ、別の著者が言ってることと同じだ」「あの著者は別のこういう言い方をしてたよなぁ」と。

根本にある大事なことは、結局一つに集約されるのでしょう。それを、どの切り口から見るかによって、言葉が変わってきたり、著者によっては、自分のオリジナルに見せかけるように、わざわざ手法に名前を付けてみたり。

これは歌や声に関する本でも同じなのでしょう。世間にはその関係の本も多数出されており、私も数冊買って読みました。恥ずかしいことにその内容をほとんど忘れてしまいましたが。

改めて自宅に在庫している本を引っ張り出して、自分自身で受け入れやすい表現を見つける。そんな姿勢で読み返すことにします。

併せて、過去の師匠からの教えを改めて自分の言葉で噛み砕くこともやってみます。

まずは、自分がもっといい歌を歌えるように。

そして、周りがもっといい歌を歌える導きができるように。