最大の挑戦でした
8月の広島県合唱コンクールで、いわゆるワイルドカードで中国大会への出場権を得たMen's Vocal Ensemble "寺漢"。
9月23日に、島根県民会館で開催された、第57回中国合唱コンクールで演奏してきました。
今回のコンクールで、寺漢はこれまでで最大の挑戦をしました。
それは、指揮者なしで演奏すること。
当初からわかっていたのですが、指揮者がこの日に別の予定が入っており、今回松江には来ていなかったのです。
コンサートマスターが、要所で指示を出しながら歌う。しかも、指揮者同様に振るのではなく、お互いにアンテナを張りながら、指揮は最小限に、というスタンスで。
普段以上に、個々のメンバーが耳や目を働かせ、自分たちで音楽を作っていくことが求められました。そして、普段の練習以上に、
「この部分、こう処理しては?」
「ここの合わせ方はどうする?」
などの意見が活発にでながら練習を積み重ねてきました。
客席に音楽をしっかりと届ける、という意識も、そんな中で自然と出てきた姿勢でした。
この挑戦が、最高の結果となって返ってきました。
大学職場一般の部・同声合唱部門で金賞・島根県知事賞を受賞し、11月に札幌で開催される全国大会への出場権を得ることができたのです。
表彰式に代表として出る機会もいただきました。
写真の金賞受賞の際は平静でいられたのですが、その後、特別賞(=全国大会出場)で団名を呼ばれたときは、目頭が熱くなりました。
この合唱団で全国の舞台に立ちたい。
2010年の入団以来ずっと思い続けていました。
ついに、それが実現します。
コンクール会場にいる人たちの心をつかみ取る演奏を目指して、さらに練習を積み重ねていきます。