歌いながら考える by 小春日

長年趣味で取り組んでいる「歌う」という行為、聴いた音楽のことなどを中心に書き留めています。

失くしたものにばかり目を向けていた自分

1か月以上間をあけての更新となりました。

その間に、以前の投稿で紹介していた、呉でのエリザベトコンサートでの出番も終了しました。色々感じることはありましたが、通常の合唱団での活動では機会の少ない、弦楽器との共演があるなど、私にとっては良い機会となりました。

5月の連休中またはその直後のこの時期、2年前までは、転勤前から参加していた大阪の男声合唱団の演奏会で舞台に立っていました。事情により、一昨年の夏に、山口県からの遠距離参加を休止しましたが、「歌いに行けてたらなぁ」とことあるごとに考えてしまう自分がいました。

そんなとき、偶然Podcastで見つけたあるラジオ番組で、思いっきり頭を叩かれる一言にぶちあたりました。

「失くしたものを数えるな!」

言葉の主は、若くして重い病気にかかり、首から下の自由が効かなくなっても自分の決めた道を邁進した経営者(2年前に他界)。そんな状況でも、弱音を吐かず、自分にできることに焦点を向け、ニコニコ顔で、命がけで生きてきた。その方が生前ラジオを通じて発していたメッセージを、今、追いかけているところです。

幸い、ちょっと距離は離れているが、広島でしっかり歌える場所があります。その場所で、周りのメンバーの力を借りながら、自分自身がもっといい歌を歌えるために技術も心も磨いていく。今、ここで歌うことに意識を集中する。

それでは、次の演奏機会に向けた準備に取り掛かります。