歌いながら考える by 小春日

長年趣味で取り組んでいる「歌う」という行為、聴いた音楽のことなどを中心に書き留めています。

練習のための練習

学生時代、所属していた合唱団の練習は週に3回ありました。

それだけ頻繁に歌っていると、普段の練習での積み重ねだけでもある程度曲が身体に浸透してくるのが実感できたものでした。(そこで満足していてはいけなかったのだと、卒業してから気づいたのですが・・・。)

しかし社会人になってから、仲間に加えていただいた合唱団は(一般合唱団の多くがそうかもしれませんが)練習が週に1回。しかも、諸般の事情で毎回は参加できない、という状況もあり、へたをすると半月~1か月練習に参加できない、ということも起こり得ます。

そうなると、みんなで集まっての練習で歌うだけでは、演奏する曲を自分自身で消化しきれないことも起こってきます。

自分が消化不良、というだけでも問題ですが、一人の不出来は合唱団としての演奏の質を下げてしまいます。少人数の団体ではそれが顕著になってしまいます。

そのためにも、忘れてはならないのが、合唱団の練習に参加するまでの事前準備、つまり練習のための練習です。

ここ数年、それを怠ったがために、個人として満足いく出来でなかった演奏もありました。それを繰り返さないためにも、まずは毎日楽譜をさらうことを怠らないようにしなければ。これを書き終えたらさっそく取りかかります。

 

歌います!(2016年2月27日 広島 流川教会)

2月は、先にご案内した、Men's Vocal Ensemble"寺漢"の演奏会に加え、同じ会場でもう一つオンステする予定がございます。

こちらも、よろしければ、ご来場ください!

ロマン派を中心に採り上げて歌っている合唱団。今回はラフマニノフメンデルスゾーンの音楽をお届けします。

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Kammerchor "Hiroshima Kantorei"
第2回 定期演奏会

ラフマニノフ「徹夜祷」(op.37)より

メンデルスゾーンの宗教作品を集めて
 『3つの詩編』(op.78)より
 『3つの教会作品』(op.23)より
 「われらに平安をあたえたまえ」

独  唱:佐々木有紀(A)、田尻 健(T)
オルガン:佐々木 悠
指  揮:寺沢 希

2016年2月27日(土) 16:30開場/17:00開演
日本キリスト教団 広島流川教会

全席自由 1,200円(前売 1,000円)
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歌います!(2016年2月14日 広島流川教会)

来年2月に出演する演奏会のご案内です。
ヴァレンタインデーと重なりますが、是非、ご来場ください!
※この2週間後、同じ会場で別の出番がありますが、そちらは別稿にてご案内します。。。
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Men's Vocal Ensemble“寺漢” 第5回定期演奏会
<指揮:寺沢 希>
■日時: 2016年2月14日(日)16時開演 [15時30分開場]
■会場: 日本基督教団広島流川教会
■チケット: 900円
■プログラム
男声合唱による宗教音楽の系譜 Vol.4
~中世イングランド典礼音楽と現代作曲家のアヴェ・マリアを中心に~
アルヴォ・ペルト(エストニア 1935-) / De profundis(深き淵より)
<オルガン 佐々木 悠、パーカッション 寺田 葉月>
ソールズべリー聖歌 / 入祭唱: Adorate Deum(神を讃えよう)
モーリス・デュリュフレ(仏 1902-1986) / Kyrie ~Missa cum jubilo~
<オルガン 佐々木 悠>
ユハ・ホルマ(フィンランド 1960-) / Gloria
<サックス 増田 結子>
バークレー城写本選第55巻より / 続唱: Benedicta es celorum regina(御身ことほがれよ天の女王)
ソールズべリー聖歌 / Credo
フォンテイン修道院写本より / Sanctus
モーリス・デュリュフレ / Agnus Dei ~Missa cum jubilo~
<オルガン 佐々木 悠>
周藤 諭(1983-) / Ave Maria
松下 耕(1962-) / Ave Maria
ユハ・ホルマ / Ave Maria
<サックス 増田 結子>
ソールズべリー聖歌 /聖体拝領: Mirabantur omnes(全ての人々は感嘆した)
=====休憩=====
◆ソプラノ独唱(重唱)、1人のアクター、男声合唱とパーカッションのためのシアターピース“キリシタン残照”<完結編>
<パーカッション 田中誠之>
◆鈴木憲夫 / 永訣の朝
<ピアノ 山下 雅靖>

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歌います!(2015年12月20日 徳山カトリック教会)

山口県周南市在住ながら、歌の活動は主に広島で行っています。

年に一度だけ、地元で歌う機会があり、開催日が近くなりましたのでご案内します。

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第24回 クリスマス・チャリティ・コンサート
~ネパール大地震被災者のための~

G.Fヘンデルメサイア」(一部抜粋)

指揮:榊原 哲
独唱:河部真理(S)、中原茉裕実(A)、頃安利秀(T)、平田昌久(B)
演奏:メサイア管弦楽団メサイア合唱団

2015年12月20日(日) 16:30開場/17:00開演
徳山カトリック教会

チケット(前売 当日は500円増):
 大人2,500円、学生2,000円
 大人ペア券4,000円、親子ペア券3,500円
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是非、ご来場ください。チラシも添付します。

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ヒントはビジネス書にあり

私は指揮者でもヴォイストレーナーでもない、一般の歌い手ですが、合唱団の練習で、ウォーミングアップなどで時々前に立つ場面が生じます。

数年前まで声楽家の下で学んできたことや、今まで歌ってきた合唱団での手法などを参考に進めようとしていますが、やりたいと思ったことの3割もできていないのが現状です。

「言語化するのが大事」

「いかにして言葉に落とし込むか」

願望実現に向けたノウハウや、問題解決の手法について書かれた本で目にする表現です。

歌うことに関しても同じなのでしょう。

何を意識して、体をどう扱うか。私自身の歌い方について、それを言葉に落とし込めていないんだよな、と痛感しています。人に十分伝えられないのも当然ですね。

そういえば、ビジネス書について「9割はイミテーションだ」と否定的に述べられた記述を見たことがあります。

私も、特に自己啓発本と称されるものを読むときに感じることがあります。「あ、これ、別の著者が言ってることと同じだ」「あの著者は別のこういう言い方をしてたよなぁ」と。

根本にある大事なことは、結局一つに集約されるのでしょう。それを、どの切り口から見るかによって、言葉が変わってきたり、著者によっては、自分のオリジナルに見せかけるように、わざわざ手法に名前を付けてみたり。

これは歌や声に関する本でも同じなのでしょう。世間にはその関係の本も多数出されており、私も数冊買って読みました。恥ずかしいことにその内容をほとんど忘れてしまいましたが。

改めて自宅に在庫している本を引っ張り出して、自分自身で受け入れやすい表現を見つける。そんな姿勢で読み返すことにします。

併せて、過去の師匠からの教えを改めて自分の言葉で噛み砕くこともやってみます。

まずは、自分がもっといい歌を歌えるように。

そして、周りがもっといい歌を歌える導きができるように。

大事にしていることば(ご挨拶も兼ねて)

このBlogを開設して最初の投稿です。

ここでは、25年続けている「歌う」こと、またそこから派生して聴いた音楽などを通して気づいたことなどを書き連ねていきます。

時々、出演する演奏会の案内などもさせていただきます。

どうぞお付き合いください。

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日頃、歌い続けながら大事にしている言葉があります。

1996年に、当時参加していたアラウンド・シンガーズの米国公演の際、今は亡き畑中良輔先生が、添えてくださった一言です。

「いつまでも歌を!」

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声がある限り歌い続けていきたい。

そのために、いくつになっても歌い続けられるよう、日頃の鍛錬を積み重ねていこう。

その思いを、常に持ち続けています。

一朝一夕に歌がうまくなれるものではありませんが、継続あるのみです。