2018年も歌い続けます
2017年もあと数時間となりました。
いつものように、瀬戸内を離れて里帰りのため首都圏に戻ってきました。
世間の大半の方とは、逆の動きです。
振り返ると、「しんどい」の一言だけが浮かぶ一年でした。
(中身については触れませんが。)
特に苦しんだのが、体調。
喉からくる風邪に、ほぼ一年中悩まされてました。
万全なコンディションで歌えた機会が皆無に近かった一年でした。
一年
〇1月15日 広島県ヴォーカルアンサンブルコンテスト グランプリ受賞<寺漢>
2年連続でのグランプリ獲得でした。
〇3月5日 第3回定期演奏会<Hiroshima Kantorei>
40名規模で、4群合唱と2群合唱を同時に一度の演奏会でやる、
という、非常にチャレンジングなプログラムでした。
〇3月19日 声楽アンサンブルコンテスト全国大会 銀賞(7位)受賞<寺漢>
あと順位が2つ上なら、翌日の本選に残れるところでした。
〇6月3日 ゾリステンアンサンブル&Hiroshima Kantorei Joint Concert<Hiroshima Kantorei>
この演奏会を最後に、合唱活動を寺漢のみに絞りました。
〇7月22日 宝塚国際室内合唱コンクール 近現代部門 銅賞受賞<寺漢>
同時に参加したロマン派部門では賞外でしたが、
近現代で初の入賞を果たせたことがうれしかった。
〇8月20日 広島県合唱コンクール 室内合唱の部 銀賞受賞<寺漢>
残念ながら、今年も中国大会に駒を進めることができませんでした。
〇11月3日 Dobrogosz's Night in Hiroshima Reboot <寺漢>
Steve Dobrogoszが来日し、彼のピアノで彼の作品を歌える
貴重な機会。彼の”アトハ タノシムダケ”の一言が
強く耳に残りました。
昨年までに比べると、オンステの機会が少ない一年でした。
そして、前半は比較的結果にも恵まれましたが、後半、とりわけ全日本合唱コンクールでは悔しさを味わいました。
何はともあれ、2017年最後の一日を、故郷に戻って迎えることができました。
万全の状態ではないにしても、歌い続けてこられたことに感謝。
地元の神社にお礼のお参りをしてきました。
2018年。
〇度目の年男となります。
いつまで歌い続けられるだろう、という思いもよぎりますが、
歌い続ける限りは、常に「前よりも良い歌を」の姿勢で曲と対峙していきます。
まずは広島県のアンサンブルコンテストからスタートします。
心が動く歌
東京芸術劇場での全日本合唱コンクールも無事に終了したようです。
出演された皆様、そしてスタッフとして支えておられた皆様、本当にお疲れさまでした。
私自身は出場できませんでしたが、各支部の大会から上がってきた実力のある合唱団の演奏は、ついた賞がどうであれ、素晴らしいものばかりだったと思います。
その演奏の中で、指揮者も、歌い手も、そして客席も感涙だった演奏があったと聞きました。
それを教えてくれた友人曰く、「圧倒的な演奏をするには、心が動かないと」と。
そうだよなぁ。
聴いている方の心を動かす演奏を、も大事ですが、その前に、まずは歌っている自分たちの心が動くまで、採り上げる曲としっかり向き合うこと。今、それが足りません。
心を動かす歌、一日も早く、そして一度でも多く歌えるよう、まずは練習ですね。
歌にも活用できそうな商売のお話
岩国で開かれた、日本経済新聞社が主催のセミナーに参加してきました。
メインスピーカーで登壇されたのは、「ワクワク系マーケティング」を提唱、指導されている小阪裕司さん。
(小阪さんについては、こちらのサイトをご参照ください。)
「人の心と行動が経済とビジネスを創る」という題目で語られたお話。
ざっくりと要点をまとめると、このような内容でした。
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〇「売れない」のは何が原因か
→人にフォーカスした手を打てていない
〇人の「買う」を生むメカニズムと、それに基づく商売の重点課題とは
→人の心に働きかける情報づくり
〇今からすぐ何をやれば成果につながるのか
→価値づくり、絆づくり
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商売に関する話を、この「歌いながら考える」で採り上げるのはなぜか?
合唱団が演奏会を開催する時の集客に結びつけられないか、と考えたからです。
合唱団の特色や、採り上げている曲。
それらの価値を理解し、演奏を聴きに来てほしい方に、しかもその方々の心に響く方法で伝えていく。
その姿勢が、少なくとも自分には足りないかな、と感じたのです。
もちろん、歌よりも本業の仕事への結びつけを考えねばならないのですが、人の営みの色々なところで活用しよう。そんな思いから採り上げました。
「歌う」ことのレベルアップも忘れてはいけないのは言うまでもないことです。
一朝一夕に結果が出るものではないでしょうが、精進精進。
この季節に触れたくなる曲
11月も終盤となり、周りはクリスマス色が強くなってきました。
「合唱をやっている」と人に告げると、一番良く聞かれるのはこれ。
「第九を歌うの?」
そのイメージはかなり強いんですね。
これからの時期、実際に第九の演奏会が多く開かれ、歌ったり、聴いたりする方も多いでしょう。
私もこの時期の第九の演奏会に、何度か合唱で参加したことがあります。
でも、私がこの時期に触れたい(歌いたい、聴きたい)曲は他にあるんです。
この曲に初めて触れたのは、6年前でした。
地元徳山の教会で毎年開かれるチャリティコンサートで、必ずこの「メサイア」が取り上げられるのです。
オケやソリストを付けてほぼ全曲やる年と、合唱だけ抜粋してやる年を交互にして。
そうして何度も歌う毎に、歌いきった充実感と共に「もっとこの曲を自分なりに消化して、よい演奏をしたい」という思いにかられます。
徳山での演奏会は、昨年は都合が合わずキャンセル。今年は開催されるのかはわからない状態で、「メサイア」を歌う機会はなくなりましたが、「また歌ってみたいなぁ」と思いながら、今日もこの曲を聴いているのでした。
Steve Dobrogoszとの5年ぶりの共演
11月3日。
広島市の安佐南区民文化センターで開かれた、Dobrogosz's Night in Hiroshima Rebootに出演してきました。
Steveの作品のみで構成されたプログラムを、Steve本人のピアノと共に奏でる、なかなかやることのできない演奏会でした。
小さなアクシデントはいろいろありましたが、全体としては、良い雰囲気で演奏会を終えることができました。お見送りの際、何人ものお客様から「楽しかった」「素敵な演奏会でした」とお声を頂き、「よかった」と胸をなでおろしたのでした。
私自身の状態は、決して良いとは言えませんでした(最近、出番の度にこんな状態かもしれません)。出番に向けて心身良い状態を作るのがあるべき姿ですが、そうでない場合でも「最低ここまではできる」レベルを把握し、その水準を上げていくことも心がけていきます。
2017年も残り60日を切りました。今回のDobrogosz's Nightで、私の2017年の演奏会の出番は終了しました。この次の出番は、年明け早々に開かれる、広島県のヴォーカルアンサンブルコンテスト。昨年、今年に続いてグランプリを受賞できるよう、練習を積み重ねていきます。
歌います!(11月3日 広島市安佐南区民センター)
出番の宣伝と歌った結果の投稿が多いこのBlogですが(汗)、
今回も次に出る演奏会のご案内です。
「その日の夜は空いている!」というあなた!是非お越しください。
チケットご希望の方は、下記にアクセスしてください。
<Men's Vocal Ensemble "寺漢" Facebookページ>
https://www.facebook.com/terraquam2007/
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Dobrogosz's Night in Hiroshima [Reboot]
≪日時≫
2017年11月3日(金・祝)17時開演(16時30分開場)
≪会場≫
安佐南区民文化センター(広島市安佐南区中筋1丁目22−17)
※アストラムライン「中筋駅」下車。徒歩200m
≪チケット≫
2,000円(全席自由,高校生以下無料)
指揮 寺沢 希
ピアノ スティーブ・ドブロゴス
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・S.ドブロゴス Miserere
※2012年Men's Vocal Ensemble“寺漢”委嘱作品
Men's Vocal Ensemble“寺漢”
・S.ドブロゴス ZAKUROより
Youth Choir Project ~煌~
・S.ドブロゴス 星野富弘の詩による3つの歌「つばき、ばら、ぺんぺん草」
ソプラノ/昆野 智佳子
・S.ドブロゴス(詩:宮沢 賢治)AME NIMO MAKEZU
※2015年広島メンネルコール委嘱作品
Men's Vocal Ensemble“寺漢” チェロ/末永 幸子
・S.ドブロゴス Mass
Youth Choir Project ~煌~ & Men's Vocal Ensemble“寺漢”
主催 Men's Vocal Ensemble“寺漢”
共催 Youth Choir Project ~煌(きらめき)~
後援 広島県合唱連盟
≪お問合せ≫
082-233-9682 渡部(わたべ)
歌ってきました(8月20日 広島県合唱コンクール)
前回の投稿でも書きました通り、8月20日(日)に、東広島芸術文化センター「くらら」で行われた、広島県合唱コンクールに出場しました。
昨年、一昨年は、Men's Vocal Ensemble”寺漢”(以下”寺漢”)とKammerchor Hiroshima Kentorei(以下”カントライ”)の2団体での出場でしたが、今回からは寺漢のみ。一般の部・室内合唱部門に出場し、3団体で競いました。
結果は、3団体中2位の銀賞。中国大会へコマを進めることはできませんでした。
採点結果を見ると、僅差だっただけに悔しさも増します。
ただ、寺漢の演奏も、歌った感覚で振り返ると、今できることがだいたいはできていましたが、すべてではなかったかもしれません。
私自身の調子も、必ずしも万全とは言えませんでした。普段の生活で引っかかっていることが、歌にも影響した部分もあるかもしれません。寺漢としての演奏云々の前に、まずは自分自身の歌い方で崩れている部分を直していきます。どこが課題で、どう直していくか。ここには書きませんが、自分自身で振り返っています。
福島の声楽アンサンブルコンテスト、宝塚国際室内合唱コンクールと、自分たちとしては満足できる結果を得た流れを、今回のコンクールにもつなげることができなかったのが残念です。
その気持ちは絶対に忘れず、次に良い演奏をするためのエネルギーに変えていきます。