歌いながら考える by 小春日

長年趣味で取り組んでいる「歌う」という行為、聴いた音楽のことなどを中心に書き留めています。

この季節に触れたくなる曲

11月も終盤となり、周りはクリスマス色が強くなってきました。

「合唱をやっている」と人に告げると、一番良く聞かれるのはこれ。

「第九を歌うの?」

そのイメージはかなり強いんですね。

これからの時期、実際に第九の演奏会が多く開かれ、歌ったり、聴いたりする方も多いでしょう。

私もこの時期の第九の演奏会に、何度か合唱で参加したことがあります。

でも、私がこの時期に触れたい(歌いたい、聴きたい)曲は他にあるんです。

ヘンデルの「メサイア」です。

この曲に初めて触れたのは、6年前でした。

元徳山の教会で毎年開かれるチャリティコンサートで、必ずこの「メサイア」が取り上げられるのです。

オケやソリストを付けてほぼ全曲やる年と、合唱だけ抜粋してやる年を交互にして。

そうして何度も歌う毎に、歌いきった充実感と共に「もっとこの曲を自分なりに消化して、よい演奏をしたい」という思いにかられます。

徳山での演奏会は、昨年は都合が合わずキャンセル。今年は開催されるのかはわからない状態で、「メサイア」を歌う機会はなくなりましたが、「また歌ってみたいなぁ」と思いながら、今日もこの曲を聴いているのでした。